2016年11月23日水曜日

よく状況を理解するしかない現実


アメリカではポピュラリズム扇動したトランプ氏が大統領選挙を制した。その状況を巡って、日本では色々な意見が出されている。反安倍政権の側でも彼に期待する人々がいる。彼だと、米軍が沖縄から撤退するだろう、TPPから撤退するだろう、シリアから軍を引き上げるだろう、ロシアと上手に外交するだろう等々。私は分からないので何も言えない。

彼の人事を観る限りそうでもなさそうだともいえる。しかし、明らかにこれまでオバマ大統領が行ってきた国内外の政策を変更することには違いない。

私の懸念は、ただ一つ、トランプ氏を支持した格差社会にあえぐ白人労働者たちが、結局、トランプ氏の政策では救済されず、その怒りを、更に過激な主張に吸収されることである。こうして、ナチも生まれた。イギリスを含むヨーロッパで巻き起こる極右運動は、いずれにしても国際平和維持にとって大きな支障となるだろう。

それは、アメリカのイラク戦争、その後の国家の壊滅、貧困、そして紛争の連鎖の中で苦しむ中東、そこから生まれたIS、それによって引き起こされている新たな戦争への道と類似するように思える。

何が正しいのか、何を選択すべきなのか、何を支持し、誰と共に行動するのか、実に、見えにくくなっている。だからこそ、常に、原点に立ち戻り、歴史の流れを理解し、よくよく考えながら行動する生き方を選ぶしかないと思う。

2016年11月11月22日 Blog記載

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