2010年7月15日木曜日

政治とは(3) 政治理念

三石博行


政治理念なき政治的策略は、私利私欲のために国民や国家の利益を食いつぶす政治行動を生み出す。

選挙で政策を語れない者は立候補すべきではない。

選挙で政治的職業意識とそのスキルを国民に提示できない者を候補者に選ぶべきではない。

国家や国民の利益でなく、自らの政治集団の利益、政治権力を確立が目的化された時、それらの集団はただ選挙に勝つに手段を選ばない行為をするだろう。

政治理念を持たない政党や政治家は、国民を犠牲にする政治行動と私利私欲の行動の峻別が不可なのだ。

彼らの謂う政治的行為はつねに、それが見事な政治的策略であったと自負しても、結局は国家と国民の財産を食いつぶす結果しか導かないだろう。

国民は、だから、よく彼らの態度や言動を観ておくべきである。

それにしても、あまりにも政治家の理念を理解する情報がない。

何故なら、彼らは「私は何をします」としか語らないからである。
何故なら、社会は彼らに「今まで何をしてきたのか」と問いかけないからである。

理念とは、未来への希望や夢を語ることではない。
理念とは、今まで実践してきた政治的言動を示すことである。

もし、社会が政治理念と点検する機能を持たないなら、この国は滅びるだろう。
もし、社会が政治理念を正しく認識する機能を持たないなら、能力ある人材に政治劇場の舞台に登用することは出来ないだろう。

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