生活運動から思想運動へ

哲学に於いて生活とはそのすべての思索の根拠である。言い換えると哲学は、生きる行為、生活の場が前提になって成立する一つの思惟の形態であり、哲学は生きるための方法であり、道具であり、戦略であり、理念であると言える。また、哲学の入り口は生活点検作業である。何故なら、日常生活では無神経さや自己欺瞞は自然発生的に生まれるため、日常性と呼ばれる思惟の惰性形態に対して、反省と呼ばれる遡行作業を哲学は提供する。方法的懐疑や現象学的還元も、日常性へ埋没した惰性的自我を点検する方法である。生活の場から哲学を考え、哲学から生活の改善を求める運動を、ここでは生活運動と思想運動の相互関係と呼ぶ。そして、他者と共感しない哲学は意味を持たない。そこで、私の哲学を点検するためにこのブログを書くことにした。 2011年1月5日 三石博行 (MITSUISHI Hiroyuki)

2022年11月18日金曜日

人を大切にする考え方が民主主主義の根底に流れている

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日本での民主主義文化の構築に向けて 三石博行 1、アジア資本主義の歴史を踏まえ私たちの文化に根差した民主主義社会の形成 日本の民主主義は欧米に比べて未熟である。その理由の一つに、日本の近代化の歴史がある。欧米列強と不平等条約を提携し、日本の植民地化を防ぐため...

日本型「反セクト法」・セクトから国民を守る制度の提案

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セクトから国民を守る法律の必要性 三石博行 1、21世紀は宗教の時代、そこで起こるセクトへの対策の必要性 こらまで、オーム真理教をはじめセクトによって国民は大きな被害を受けてきた。今回、1970年代から続いてきた旧統一教会の反社会的宗教活動が問題になっている...
2022年11月14日月曜日

脆弱な民主主義文化、危機の日本社会を救うための提案

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危機的状態にある日本の民主主義を救う三つの提案 三石博行 1 、旧統一教会に操られる日本の政治家の本音 旧統一教会と政治家の関係があきらかにしたことは、日本の民主主義の脆弱さであった。国民が選ぶ政治家は、国民から多額の献金を集め家庭崩壊を行っている反日セクト...
2022年11月12日土曜日

セクトに利用されない日本の選挙制度のための変革案

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民主主義を醸成する選挙文化を構築するために 三石博行 どのように選挙制度を変革すれば、旧統一教会のようなセクトによって日本の政治家や政党が利用されないようになるだろうか。幾つか、今、私が思いつく点を書いてみた。もちろん、それだけでないと思う。今後、日本の民主主義を...
2022年11月9日水曜日

旧統一教会の戦略にはまる日本の選挙文化の構造的課題

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- 国民との選挙公約 (マニフェスト)を基本とする選挙制度の構築 –  三石博行 1、旧統一教会の選挙支援を受ける背景 なぜ旧統一教会が政党(特に自民党)に影響を与えられたのか。旧統一教会のエバの国日本はアダムの国韓国に無条件に貢ぎ続けなければならないとい教...
2022年9月2日金曜日

事象としての私 (詩)

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事象としての私 (詩) | 三石博行 三石博行 今、ここに、私の感覚として存在し...

詩作というあそびのなかで (詩)

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三石博行 詩が生まれる世界 ことばが羽をもち ことばが衣を脱ぎ捨て ことばがジャングルジムを駆け巡り 詩作という遊びが始まる 詩が生まれる時 疑問符の論理はどこかに行き 探求の脅迫概念は眠りにつき 調査の責務は無色の空気に吸い込まれ 詩作という遊びがは...
2022年8月8日月曜日

Covid-19パンデミックとウクライナ侵攻

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二つの災害要因としてのグローバリゼーション  三石博行 1、21世紀型の二つの災害 Covid-19パンデミックが起こった時、私はこの感染症災害は21世紀の社会の在り方を問いかける課題だと思った。そしてロシアのウクライナ侵攻が起こった時、こんな戦争 (他国を...

安倍襲撃事件と民主主義の危機

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テロを生み出した政治 三石博行 テロ、重大な民主主義への挑戦 今年7月の参議院選挙の最中に安倍晋三元総理が選挙演説中に山上徹也に暗殺された。この選挙活動を抹殺する行為は民主主義への重大な挑戦であると報道された。 また、一方で、山上徹也(以後、山上と呼...
2022年6月18日土曜日

COVID-19パンデミックから何を学ぶべきか

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綜合的災害政策学の可能性に向けて 三石博行 目次 1、総合政策学としての災害学の必要性 1-1、災害要因としての現代社会の在り方    科学技術文明社会    経済文化の国際化    地球レベルの環境汚染    経済格差 1-2、現代社会のリ...
2021年6月28日月曜日

労働価値説の点検課題1

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-労働価値説への批判とは何- 三石博行 はじめに マルクス経済学の再考・再構築の作業は何故大切なのか。その意味は、資本主義の限界を垣間見る21世紀の社会にあって、すでにマルクス経済学は終焉し、科学的有効性がないと烙印を押されているからである。もし、その有効性を...
2021年6月26日土曜日

労働価値説の基本的課題:行為としての経済

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- 生活資源の経済学の成立条件とは - 三石博行 1,狭義の労働(賃労働)と広義の労働(生活行為) 今日(6月8日)は水口保氏との「定例編集会議」。今日の課題の一つは、経済活動を行う行為を「労働」と定義し、その労働によって経済的価値が生まれると考えた古典派経済...
2021年6月18日金曜日

多様な人権思想と民主主義

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- 人格としての人権思想、文化としての民主主義 - 三石博行 世界には多様な人権思想と民主主義がある。  米国が中国に人権問題を語る。中国も米国に人権問題を語る。双方の人権に関する理念はそれぞれ正しいように思う。 まず、中国の考える人権は「餓死しないこと。家...
2021年6月12日土曜日

古典的三段論法の形成と崩壊: 自然学、物理神学、ニュートン力学への流れ

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- 古典的記述法としての三段論法 - 三石博行 ここでは、簡単に古代ギリシャアリス哲学、アリストテレスの三段論法を説明する。この三段論法は、前提となる命題からの必然的な論理展開することで結論を導き出す推論(演繹的推論)である。最も簡単は例は、「A=Bであり、B=Cで...
2021年6月11日金曜日

文学的記述行為とリアリティ

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- 方法としての記述行為の可能性について - 三石博行 197年代の始め、学生運動に挫折し、また、自然科学研究を生涯の仕事とするかという迷いの中で、息を潜めながら生活していた時、当時、水俣病患者の支援運動をされていた日本基督教団京都西田町教会の小林正直牧師(1973...

現代科学哲学の課題としての「人間社会科学基礎論」の研究

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三石博行 1980年代、私はフランスに留学し、当時ストラスブール第二大学(現在のストラスブール大学)の哲学部の科学哲学専攻ゼミ(大学院)で勉強をしていた。そのゼミは4つの大学共通ゼミ(ストラスブール第一大学から第三大学とパリ第4大学・ソルボンヌ)であった。指導教官とし...
2021年6月10日木曜日

人文社会科学における記述法について

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-人文社会科学での記述行為の科学的根拠とは何か- 三石博行 1、何故、人文社会科学では、記述行為が問われるのか ここでは、人文社会科学の研究の中であまりにも当然の手法として誰も語らなかった「記述」について問題を立てる。これまで、記述という方法(行為)が科学的方法...
2021年6月9日水曜日

私の認識の風景とその科学的展開としての三段階論法

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-解釈学的理論化とプラグマティズム実践・検証作業:人間社会科学の成立条件とは何か- 三石博行 先日、所属学会の報告会で、その会の中心メンバーの香川敏幸博士(慶応大学名誉教授)から、私の報告が三段階論法であると指摘された。三段階論法であると言う指摘は初めてだったので、...
2021年6月5日土曜日

パンデミック災害の構造とその対策(2)

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-  21世紀型災害・パンでミンクと総合的政策学の課題 - 三石博行 この論文は2021年5月29日に政治社会学会(ASPOS)と東洋大学グローバル・イノベーション学研究センターが共催でオンラインで開催しました「政治社会学会研究セミナー 第2回」の報告のために作成し...
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