2015年1月21日水曜日

詩 「阪神淡路大震災の日に」

詩 三石博行 写真 森一生


森一生氏の写真作品 2015年1月17日
避けがたい自然災害

そして
引き起こされる悲惨な光景
破壊された街
喪失した生活
帰ることのない愛する人びとの群れ
失われた未来。

茫然と立ちすくみ
私の
打ちひしがれたこころ
絶望するこころ
を抱きながら
歩いた。

しかし、
ここで生きる人々には
この宿命と言うべき現実
しかないのだ。

その明日も
その次の日も
何時までも受け止めなければならない我々。

その現実しかないのだ。

そこから現実が始まるのだ。
そこから明日が始まるのだ。

祈る思いで
冬空の叫び
北風に向かう。

それしかないのだ、
私の現実は。

過去の記憶となったあの日の現実
今日は、あれから20年目の日なのだ。


2015年1月17日 

 
2015年1月18日フェイスブック記載


詩集 『心象色彩の館』 目次
http://mitsuishi.blogspot.jp/2015/01/blog-post_67.html

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