参画型社会構築の政策理論と現在のEU問題を理解する交流
第一回関西政治社会学会を1月30日土曜日、同志社大学で開催した。研究会は第一部は「参画型市民社会を担う政策主体形成とは」で、第二部は「現在のEU 問題とは何か」で今回の研究会は構成されていた。参加者は20名弱であったが、熱心な議論がグループディスカッションで行われた。第二部は英語での報告だったのでグループディスカッションも英語となった。これが関西政治社会学会の研究会の特徴とも言える。研究発表者からの問題提起としての研究報告を受けて、参加者全体で課題に関して議論し、考え、提案する。関西政治社会学会では第四回研究大会以来、グループディスカッションを研究会に取り入れて来た。今後、研究会を他の学会との合同研究会(ジョイント方式)にし、多様な専門家間の交流を行いたいと考えている。
***************************************************************
2016 年第1 回関西政治社会学会研究会 (研究発表要約記載)
****************************************************************
日時2016 年1 月30 日(土)15 時00 分-18 時15 分
場所同志社大学烏丸キャンパス志高館2 階共同研究室SK288
----------------------------------------------------------------
1 部テーマ「参画型市民社会を担う政策主体形成とは」
時間15 時00 分-16 時30 分
2016 年第1 回関西政治社会学会研究会 (研究発表要約記載)
****************************************************************
日時2016 年1 月30 日(土)15 時00 分-18 時15 分
場所同志社大学烏丸キャンパス志高館2 階共同研究室SK288
----------------------------------------------------------------
1 部テーマ「参画型市民社会を担う政策主体形成とは」
時間15 時00 分-16 時30 分
報告者1 荒木義修武蔵野大学教授
「市民社会の高等教育と政策形成主体」(報告20 分、質問5 分)
「市民社会の高等教育と政策形成主体」(報告20 分、質問5 分)
要約
最近の一連の調査で「積極的人格」というものがわれわれの心の中に存在することを統計学的に証明し、「積極的人格」尺度の開発に成功した(信頼係数α=0.80以上)。さらに、企業研修プログラム「心のアドベンチャー」を体験するとこの「積極的人格」が強化されることを紹介してきたが、このような「積極的人格」という画期的な構成概念が社会心理学ばかりでなく教育や経営の現場に与える影響ははかり知れないものがあると考えられる。
さらに、本年1月に予定されている本調査の予備調査では、いわゆる文科省が提唱する「学士能力」と極めて深い相関(相関係数0.60)があることが分かってきた。「学士能力」概念そのものが主として問題発見と課題解決などに向けられており、政策作成志向傾向が極めて強いものであることを考えると、政策作成主体の能力強化には、強い相関関係にある「積極的人格」の獲得が不可欠であると想定される。そこで、政策作成能力そのものと考えてよい「学士能力」と「積極的人格」尺度の下位尺度である「積極的心構え」「志」「他者理解」「他者賞賛」「説得力」との関係を考察し、本調査の調査結果を予測してみた。
最近の一連の調査で「積極的人格」というものがわれわれの心の中に存在することを統計学的に証明し、「積極的人格」尺度の開発に成功した(信頼係数α=0.80以上)。さらに、企業研修プログラム「心のアドベンチャー」を体験するとこの「積極的人格」が強化されることを紹介してきたが、このような「積極的人格」という画期的な構成概念が社会心理学ばかりでなく教育や経営の現場に与える影響ははかり知れないものがあると考えられる。
さらに、本年1月に予定されている本調査の予備調査では、いわゆる文科省が提唱する「学士能力」と極めて深い相関(相関係数0.60)があることが分かってきた。「学士能力」概念そのものが主として問題発見と課題解決などに向けられており、政策作成志向傾向が極めて強いものであることを考えると、政策作成主体の能力強化には、強い相関関係にある「積極的人格」の獲得が不可欠であると想定される。そこで、政策作成能力そのものと考えてよい「学士能力」と「積極的人格」尺度の下位尺度である「積極的心構え」「志」「他者理解」「他者賞賛」「説得力」との関係を考察し、本調査の調査結果を予測してみた。
報告者2 田口美紀まちとしごと総合研究所調査研究部長(同志社大学大学院総合政策科学研究科博士後期課程)
「自治・協働型社会の形成に向けた活動の展望と課題について」(報告20 分、質問5 分)
「自治・協働型社会の形成に向けた活動の展望と課題について」(報告20 分、質問5 分)
要約
深刻化した社会問題の解決のためには、地域社会にある企業、地域団体、家庭等全ての主体(組織)がそれぞれの特性を生かしながら、課題解決に関わる「自治・協働型社会」の形成が必要といわれている。
本報告会では、当研究所がその実現をめざして取り組んできた事業(社会実験)の中でも特に、各主体の構成員である個々人が市民としての自覚をもって課題解決に向けた行動を起こすきっかけをつくる「プロジェクト志向型市民会議」の実践事例をとりあげ、その効果検証から得た知見とともに、現在、構想中の事業についても報告を行う。
深刻化した社会問題の解決のためには、地域社会にある企業、地域団体、家庭等全ての主体(組織)がそれぞれの特性を生かしながら、課題解決に関わる「自治・協働型社会」の形成が必要といわれている。
本報告会では、当研究所がその実現をめざして取り組んできた事業(社会実験)の中でも特に、各主体の構成員である個々人が市民としての自覚をもって課題解決に向けた行動を起こすきっかけをつくる「プロジェクト志向型市民会議」の実践事例をとりあげ、その効果検証から得た知見とともに、現在、構想中の事業についても報告を行う。
グループディスカッション (20 分、報告5 分)
----------------------------------------------------------------
休憩16 時30 分-16 時45 分
----------------------------------------------------------------
2 部テーマ「現在のEU 問題とは何か」
時間16 時45 分-18 時15 分
(京都奈良EU 協会後援)
2 部テーマ「現在のEU 問題とは何か」
時間16 時45 分-18 時15 分
(京都奈良EU 協会後援)
報告者1、Alain Marc Rieu(フランス国立リヨン第三大学教授、現在大阪大学客員教授)
「The European Union in crisis: deconstructing for reconstructing -The need
of collaborative research in Human and Social Sciences- 」(報告30 分、質問5 分)
「The European Union in crisis: deconstructing for reconstructing -The need
of collaborative research in Human and Social Sciences- 」(報告30 分、質問5 分)
Summary
The objective is to study some paradoxes facing today the European Union. These paradoxes concern basic presuppositions and core values. Such paradoxes cannot be solved by usual political and administrative negotiations. They require advanced research in human and social sciences. In order to be fruitful, this research needs also to associate specialists in human and social sciences from nations where these disciplines play a major role in their evolution, from Japan in particular.
グループデスカッション (20 分、報告5 分)
※報告及びデスカッションは英語です。
----------------------------------------------------------------
懇親会 18時20分-20時00分
場所 寒梅館喫茶店
参加費2000円、学生1000円、招待者0円
懇親会 18時20分-20時00分
場所 寒梅館喫茶店
参加費2000円、学生1000円、招待者0円
****************************************************************
関西政治社会学会 研究会事務局
連絡 090-8201-0993
Hiro.mitsuishi@gmail.com
関西政治社会学会 研究会事務局
連絡 090-8201-0993
Hiro.mitsuishi@gmail.com
****************************************************************
0 件のコメント:
コメントを投稿