生活運動から思想運動へ

哲学に於いて生活とはそのすべての思索の根拠である。言い換えると哲学は、生きる行為、生活の場が前提になって成立する一つの思惟の形態であり、哲学は生きるための方法であり、道具であり、戦略であり、理念であると言える。また、哲学の入り口は生活点検作業である。何故なら、日常生活では無神経さや自己欺瞞は自然発生的に生まれるため、日常性と呼ばれる思惟の惰性形態に対して、反省と呼ばれる遡行作業を哲学は提供する。方法的懐疑や現象学的還元も、日常性へ埋没した惰性的自我を点検する方法である。生活の場から哲学を考え、哲学から生活の改善を求める運動を、ここでは生活運動と思想運動の相互関係と呼ぶ。そして、他者と共感しない哲学は意味を持たない。そこで、私の哲学を点検するためにこのブログを書くことにした。 2011年1月5日 三石博行 (MITSUISHI Hiroyuki)

2010年11月29日月曜日

畑村洋太郎著『決定版 失敗学の法則』第一章「失敗学の基礎知識」のテキスト批評

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三石博行 第1章 テキストの出典 畑村洋太郎著『決定版 失敗学の法則』文藝春秋、文春文庫、2005年6月10日第1刷、258p、第一章「失敗学の基礎知識」pp17-63  テキストの文献記号は、(HATAyo05A )とする。 著者畑村洋太郎は1941年生まれ、...

姜尚中(カン・サンジュン)著『在日』プロローグのテキスト批評

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三石博行 A テキスト批評の書き方 第1章は、テキスト批評に使う資料の出典を書くこと つまり、テキスト批評するのはどの本の、またどの資料のどの部分に関するものかを書く。 出典に関する情報を明確に示すことが大切で、何に関して解釈、批評や分析をしているかが不明瞭で...
2010年11月25日木曜日

菊田幸一著『日本の刑務所』第一章「受刑者はどのような存在か」のテキスト批評

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三石博行 テキストの出典 菊田幸一著『日本の刑務所』岩波新書794、205p、2002.7、「はじめに」、第一章「受刑者はどのような存在か」pp1‐46、 テキストの文献記号は、(KIKUKo02A )とする。 菊田幸一氏は、1934年12月生まれ、出身は滋賀県...
2010年11月24日水曜日

大学でのノートの作り方(2)

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三石博行 3、調査資料の収集や問題分析の道具としてのノート 講義ノートの取り方 講義ではシラバスに示されたように、その都度(一回の講義毎に)具体的な講義課題(学習目標)が与えられる。それについて講師は、教材を提供し、講義を進める。これが一般的な大学での講義のあり方で...

大学でのノートの作り方(1)

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三石博行 1、学習の前に、何故ノートの取り方を問題にするのか 大学の教育で最も大切なことは、あるテーマに関して、それを自分で考え、その課題を解決し解明するために、調査し、分析しながら資料を作成し、それらの資料を整理し、分類し、そして説明するためにまとめ、他の人々に分かり...
2010年11月11日木曜日

生きること知ること

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三石博行 知ることは変わること サルトルは「知ることは変わることだ」と言った。思想的理解によって、これまでの生活を変え、新しい生き方をした人々、維新、社会改革運動、革命運動に身を投じた学生や知識人たち、その殆どが、貧しさや生きる困難さから運動を起こした農民や労働者階級の...
2010年11月10日水曜日

仮面を被った討論参加者に囲まれて

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三石博行 インターネット仮面討論会の意義 現在、あるグループ討論サイトで、毎日のように議論に参加している。私も自分のニックネームがあるが、プロフィールで、自分のホームページやブログを紹介しているので、私のニックネームは形だけのものということになる。 多分、世の中では...

買うという行為の経済文化的変化(1)

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三石博行 経済共同体を維持するための行為・義理買の消滅 我が国日本で、人々が、品物が安いという理由だけで買うことを決めるようになったのはそう昔のことではない。田舎では、つい最近まで、付き合いとしてお互いに品物を買いあっていた。共同社会が存続する場合、そこで暮らす人々は、...

現実則で機能する社会契約型の自由・民主主義社会の行動ルール

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人間の本来の姿「万人の万人に対する闘争」状態 自由とは、ホッブスの展開した「万人の万人に対する闘争」状態の理解から、自己や社会を安全に維持するために生み出された考え方と制度であると言える。言い換えると、闘争状態のエゴ丸出しで自分の欲望を満たそうとするフロイト的に言うと快感原則...

買うという行為の起源(1)

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使用価値をもつ条件 品物が生活のために必要でなければ買うという行為は生じない。例えば、衣食住に関する生活の基本的条件を満たす品物を買う人は、それを誰かに売るという行為以外には、それを生活のするために使うという条件で買っている。つまりそれらを使うために買うのである。仮に、品物を...
2010年11月4日木曜日

人権学 -三つの人権概念の定義-

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三石博行 人権問題とは生活資源の困窮喪失状態である 広義の人権概念を定義することで、人権を扱う研究「人権学」が、これまでの人間社会科学の守備範囲内に位置づけられた。 そこで、さらに進んで人権の概念を、人間社会科学の先行研究を、人権学の成立の条件に組み込むために、これ...

広義の人権の概念・人間社会科学での人権概念

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三石博行 人間の命と生活の基本的権利が人権のもっとも一般的な概念(広義の概念)である。すなわち、広義の人権擁護とは人間の生命や生活を守るという意味となる。 もっとも最悪な人権侵害とは、人が人を殺害すること(殺人)、戦争や内戦による犠牲、経済的危機、政治的混乱やその他の理...

多様化する国際社会での問われる人権問題

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三石博行 グローバリゼーションによって生じている社会、政治、経済、文化的に異なる環境(社会)間の相互関係(経済的政治的関係)が、さらに現代の人権問題の理解と解決の複雑さや困難さを生み出している。今、人権問題を語るとき、その問題が抱えている現状を理解する必要がある。 人権...
2010年11月3日水曜日

中国の人権問題で思うこと

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三石博行 中国の民主運動家、人権活動家の劉暁波氏がノーベル平和賞授与してもう一ヶ月近く時間がたった。当時は彼のノーベル賞受賞に慌てて、中国政府は劉暁波氏へのノーベル平和賞授与を批判した。このみっともない振る舞いをした中国政府のニュースが日本では報道されていた。尖閣列島問題で...

日中友好に未来あり

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三石博行 日中友好運動と反日反中運動 尖閣列島での中国漁船衝突事故があって世論が大騒ぎしている最中、10月2日から3日まで、吹田市日中友好協会と西日本中国留学生学友会が主催し、吹田市、吹田市国際交流協会が協賛して、「留学生との交流会」が吹田市自然体験交流センターで開催さ...
2010年10月30日土曜日

人権問題の解決学・「人権学」は成立可能か

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三石博行 現在の人権に関する研究分野 「人権」に関する研究はこれまでの人間社会科学のフィールドの中でどのように位置づけられているだろうか。人権に関する研究・「人権学」という分野が新たに設置されるだろうか。 これまで日本で出版された人権に関する書物は大きく分けて5つぐ...

インターネット公開議論の可能性

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三石博行 インターネット上での公開討論会の風景 私は、最近、あるサイトを使って、インターネットで不特定多数の人々と共にある特定の課題について議論する遊びに熱中している。 この遊びで感じることは、 1、参加者が非常にまじめに話をしていること 2、色々な意見が...
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