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先生のプログラム科学論「自己組織性の設計科学」に出会って
三石博行 (千里金蘭大学 共通教育機構 教授 ストラスブール大学哲学博士)
1995年の阪神淡路大震災での震災時の生活情報について調査、生活情報の構造分析を行っていた私は吉田先生の「生活空間の構造-機能分析」に出会った。
吉田先生と同様、パーソンズの行為論に批判的であった私は、先生の生活空間の行動学的理論を援用しながら、快感原則に即した行為を三次生活行為の一つに含め、そのパターンを三次生活情報と定義し、生活情報論を展開した。
その後、2000年の社会・経済システム論学会の『システム論を問う』シンポジュームで先生と共に基調報告を行う機会があり、先生のプログラム科学論や設計科学の概念に出会った。
私は生活情報論から生活資源論への展開を行う時、フロイトの「欲慟」の概念に影響されていので、内的生活様式(例えば生活技法等)と内的生活素材(例えば被服文化的身体等)も生活資源の要素として位置付けていた。その基本形態を吉田先生の「プログラム」概念に求めることで「生活資源論」は「自己組織性の設計科学」であると考えていた。
先生に一方的に連絡を取り、東京まで押し駆けて、問題提起をし、先生の無償の講義を一日中、数時間も録音しながら何回か聴いた。
その度ごとに渡された難解な論文を読み、それらが新たな科学哲学の提起だと知るや、当時、先生が高等研や関西大学へ研究会や講義に来られていたので、私の自宅で一日中講義を何回もして頂き、私は吉田先生から新たな存在論(進化論的)、行動科学から情報科学、設計科学への吉田理論の科学哲学的意味、21世紀の科学技術文明社会の中での人文社会科学の役割(方法論としての自由領域科学と問題解決学、科学論としての設計科学概念とプログラム科学論)を学んだ。
そして今、先生の論文をEddy VAN DROM氏と共にフランス語や英語に翻訳する作業をしている。フランス語に訳すために先生の理論を理解しなければならない。先生が私に一つの概念を何遍も例を取りながら解釈説明していたしょうに、今、私もその作業に挑戦している。
参考 三石博行ホームページに「吉田民人論文リスト」のページを作ってあります。
http://hiroyukimitsuishi.web.fc2.com/pdf/kenkyu_01_03/cYoshida_ronbunlist.pdf
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プログラム科学論・自己組織性の設計科学に関する文書はブログ文書集を見てください。
ブログ文書集「プログラム科学論・自己組織性の設計科学」目次と文書リンク
http://mitsuishi.blogspot.jp/2012/03/blog-post_3891.html
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