2013年11月25日月曜日

市民参画型の社会インフラとしての第四次産業の発展

フェイスブックに記載した文章
 
三石博行

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知的産業(第四次産業)の発展と市民社会での高度な専門集団の形成

 
現代社会の特徴の一つとして第四次産業の発展を挙げることができます。第四次産業とは、研究開発を前提にして成立している産業です。これらの産業はこれまでの一次、二次と三次産業と別にあるのでなく、それらの三つの産業とリンクし、それらの産業の在り方を変える、つまり研究開発部門を抜くにして存続できない産業構造にしている。つまり、第四次産業の形成とは、科学技術文明社会の形成を意味します。
 

この社会(科学技術文明社会)の特徴の一つに細分化した(分業化した)専門家(専門的知識や技能を持つ市民)が豊かに形成していくことです。また、現代の科学技術という意味は、決して自然科学中心でなく、すべての分野、人間社会科学を含みます。ですから、法学、社会学、経営学、経済学、文化人類学、心理学、教育学、生活学、美学、情報文化、国際文化、等々、その領域はこれまでの学問分野の分類範囲をはるかに超え、学際化し、また融合化し、さまざまな新分野を提案し、巷に、多様な専門家が生まれ、成熟した知識社会を形成して行きます。
 

この社会(成熟した知識社会)を支える資源、それは高度な教育を受けた、また受け続けることのできる人的資源です。その資源を生みだす豊かな教育産業(制度)、文化産業、公共社会資源(社会公共施設、図書館やミュージアム等)、家族環境(家族資源)、地域社会資源(地域社会の文化施設や町内会施設)等々です。
 

 成熟した資本主義社会(先進国)では、この成熟した知識社会が形成されています。これを別の見方で、成熟した民主主義社会と呼ぶこともできます。この成熟した民主主義社会でこそ、市民は政策提案を行う社会環境を持つことが可能なのです。
 

つまり、その可能性は、インターネット、図書館、寄り合い場という物理的環境のみでなく、議論のルール、他の専門性への理解、強大な専門的知識と技術によって営まれている社会への俯瞰的な了解等々の社会認識を成熟した民主主義社会の市民は持つからだと思います。その意味で、この「市民参加の政策提案活動」を考え、イメージしたいと思います。

 



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