2013年11月25日月曜日

参画型社会文化の成長 グループデスカッション方式の会議方式


フェイスブックに記載した文章
 
三石博行
 
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参画型の研究会活動、グループデスカッション方式の研究会

 

 
 
先日、11月16日と17日に大阪府吹田市にある千里金蘭大学で「第四回政治社会学会」を行いました。この学会は現代科学技術文明社会での政策提案や実現を課題にした政治社会学を目指しています。創立以来、文理融合の学際的視点に立った人間社会学の再生やその視点からの社会デザイン提案(総合的国際、社会、経済、文化政策提案)を課題にしてきたのだと思います。
 

 今回の研究大会で、グループデイスカッション(GD)方式を導入しました。テーマを選び、そのテーマに即した3つの研究発表が行われ、会場には、約5名を単位にするグループ分けが行われ、研究大会参加者はその一つに入り、その中でくじ引きをしてグループリーダを選び(場合によっては大学院の学生がリーダーとなります)、約1時間ぐらい議論をし、各グループリーダがそれぞれのGD内容を簡潔に報告します。
 

 勿論、分科会のテーマに関する結論を求めて、GDを行っているのはなのです。GDはコミュニケーションを一つの問題解決の方法として導入し、その過程の中で、多様な意見の理解、それらの違いを前提にした問題分析、問題解決への糸口を模索するための、練習場のようなものなのです。
このGD方式を、すべての政策決定過程に導入することが、このGD方式を政策決定過程の技能としてスキルアップすることが、政治社会学会会員の課題であると理解するために行っているように思えます。
 

 多分、このGD方式は、教育にも、また町内会の話し合いにも、もしかすると教授会や意思決定を行うための会議にも、活用できるのではないかと思います。
 

問題解決を行う能力の一つとして、コミュニケーション能力があります。PBL(問題解決型学習法)では学習参加者がそれぞれグループメンバー間で調査研究分野の役割分担、作業分担、リーダー役を決めますが、その作業自体が『問題解決」の一つの重要な過程として理解されているのです。テーブルを囲む前に、発表の前に、調査の前に、チーム作りを行うこと、お互いの意思を尊重すること、責任と義務を分担し合うこと、等々が学習の課題となってPBL教育は可能になります。
市民参加の政策提案活動を考える場合に、このGD方式やPBL方式は、大切な問題を提案しているように思えます。
 

 



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