惰性化する感性 風化しつづける現実
当たり前のことが、何だか風化しつつある現実、その風化した世界からの発言で、ふと、現実が何かを理解する。それは、福島や沖縄に、そして被災地に住んでいない我々の鈍った感性を自覚させる契機となる。多分、丸川さんは、もう、福島原発事故で、避難している人々、また汚染されて耕せない土地、人が数分なりとも近づけない放射線量を放し続ける原発内部、半世紀を睨んですすんでいる廃炉作業の現実を、いつの間にか、いや今まで、知らなかったのだろう。この発言は、多分、丸川さんだけでなく、ひょっとすると多くに国民もそうなのかも知れないと思った。私自身も、そのことを自分に返すことにした。
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