生活運動から思想運動へ

哲学に於いて生活とはそのすべての思索の根拠である。言い換えると哲学は、生きる行為、生活の場が前提になって成立する一つの思惟の形態であり、哲学は生きるための方法であり、道具であり、戦略であり、理念であると言える。また、哲学の入り口は生活点検作業である。何故なら、日常生活では無神経さや自己欺瞞は自然発生的に生まれるため、日常性と呼ばれる思惟の惰性形態に対して、反省と呼ばれる遡行作業を哲学は提供する。方法的懐疑や現象学的還元も、日常性へ埋没した惰性的自我を点検する方法である。生活の場から哲学を考え、哲学から生活の改善を求める運動を、ここでは生活運動と思想運動の相互関係と呼ぶ。そして、他者と共感しない哲学は意味を持たない。そこで、私の哲学を点検するためにこのブログを書くことにした。 2011年1月5日 三石博行 (MITSUISHI Hiroyuki)

2021年6月28日月曜日

労働価値説の点検課題1

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-労働価値説への批判とは何- 三石博行 はじめに マルクス経済学の再考・再構築の作業は何故大切なのか。その意味は、資本主義の限界を垣間見る21世紀の社会にあって、すでにマルクス経済学は終焉し、科学的有効性がないと烙印を押されているからである。もし、その有効性を...
2021年6月26日土曜日

労働価値説の基本的課題:行為としての経済

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- 生活資源の経済学の成立条件とは - 三石博行 1,狭義の労働(賃労働)と広義の労働(生活行為) 今日(6月8日)は水口保氏との「定例編集会議」。今日の課題の一つは、経済活動を行う行為を「労働」と定義し、その労働によって経済的価値が生まれると考えた古典派経済...
2021年6月18日金曜日

多様な人権思想と民主主義

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- 人格としての人権思想、文化としての民主主義 - 三石博行 世界には多様な人権思想と民主主義がある。  米国が中国に人権問題を語る。中国も米国に人権問題を語る。双方の人権に関する理念はそれぞれ正しいように思う。 まず、中国の考える人権は「餓死しないこと。家...
2021年6月12日土曜日

古典的三段論法の形成と崩壊: 自然学、物理神学、ニュートン力学への流れ

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- 古典的記述法としての三段論法 - 三石博行 ここでは、簡単に古代ギリシャアリス哲学、アリストテレスの三段論法を説明する。この三段論法は、前提となる命題からの必然的な論理展開することで結論を導き出す推論(演繹的推論)である。最も簡単は例は、「A=Bであり、B=Cで...
2021年6月11日金曜日

文学的記述行為とリアリティ

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- 方法としての記述行為の可能性について - 三石博行 197年代の始め、学生運動に挫折し、また、自然科学研究を生涯の仕事とするかという迷いの中で、息を潜めながら生活していた時、当時、水俣病患者の支援運動をされていた日本基督教団京都西田町教会の小林正直牧師(1973...

現代科学哲学の課題としての「人間社会科学基礎論」の研究

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三石博行 1980年代、私はフランスに留学し、当時ストラスブール第二大学(現在のストラスブール大学)の哲学部の科学哲学専攻ゼミ(大学院)で勉強をしていた。そのゼミは4つの大学共通ゼミ(ストラスブール第一大学から第三大学とパリ第4大学・ソルボンヌ)であった。指導教官とし...
2021年6月10日木曜日

人文社会科学における記述法について

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-人文社会科学での記述行為の科学的根拠とは何か- 三石博行 1、何故、人文社会科学では、記述行為が問われるのか ここでは、人文社会科学の研究の中であまりにも当然の手法として誰も語らなかった「記述」について問題を立てる。これまで、記述という方法(行為)が科学的方法...
2021年6月9日水曜日

私の認識の風景とその科学的展開としての三段階論法

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-解釈学的理論化とプラグマティズム実践・検証作業:人間社会科学の成立条件とは何か- 三石博行 先日、所属学会の報告会で、その会の中心メンバーの香川敏幸博士(慶応大学名誉教授)から、私の報告が三段階論法であると指摘された。三段階論法であると言う指摘は初めてだったので、...
2021年6月5日土曜日

パンデミック災害の構造とその対策(2)

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-  21世紀型災害・パンでミンクと総合的政策学の課題 - 三石博行 この論文は2021年5月29日に政治社会学会(ASPOS)と東洋大学グローバル・イノベーション学研究センターが共催でオンラインで開催しました「政治社会学会研究セミナー 第2回」の報告のために作成し...
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2021年5月16日日曜日

パンデミック災害の構造とその対策 (1)

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-  21世紀型災害・パンでミンクと総合的政策学の課題 - 三石博行 目次 はじめに 1、災害の三つの形態:自然災害、人工災害とハイブリッド型災害 1-1、災害の概念とその分類 1-2,自然災害:科学技術による対策 1-3、人工災害:文明社会の形成...
2021年5月8日土曜日

COVID-19パンデミックへの三つの「隔離」対処とその経済的効果とは

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 -パンデミック災害の経済合理的対策とは何か-  三石博行 a、「地理的隔離」と「検査隔離」 今更ながら議論する必要もないが、今回の日本の感染症対策は「国民一人一人の移動の自粛」及び「人の集まる場所の閉鎖」であった。この対策は間違いではない。これは防疫の基本で...
2020年11月13日金曜日

詩、それは心象風景のスケッチ (詩)

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三石博行   詩は癒しの森で生まれ 詩は救いの海辺で見つかった ことばのスケッチ 書くことで救われた青春時代 書くことで癒された日々 詩は日記の中に 湧きだすことばの泉 溢れる感性の流れ 書くことで救われた私 書くことで癒された私 詩は 書く快感の森で生まれ 書く想像の海辺で見つ...
2020年11月12日木曜日

世界の国々での疫学・医療対策の共通点と相違点が示す課題

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 日本の新型コロナウイルス対策を評価するために、現在までの世界での対策に関する評価を行いながら「合理的対策」について考える。合理的対策の存在に関する疑問と「首尾一貫しない日本の新型コロナウイルス感染症対策」への苛立ちは同じ課題に根差しているように思える。もし、合理的対策が無いなら...
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