生活運動から思想運動へ

哲学に於いて生活とはそのすべての思索の根拠である。言い換えると哲学は、生きる行為、生活の場が前提になって成立する一つの思惟の形態であり、哲学は生きるための方法であり、道具であり、戦略であり、理念であると言える。また、哲学の入り口は生活点検作業である。何故なら、日常生活では無神経さや自己欺瞞は自然発生的に生まれるため、日常性と呼ばれる思惟の惰性形態に対して、反省と呼ばれる遡行作業を哲学は提供する。方法的懐疑や現象学的還元も、日常性へ埋没した惰性的自我を点検する方法である。生活の場から哲学を考え、哲学から生活の改善を求める運動を、ここでは生活運動と思想運動の相互関係と呼ぶ。そして、他者と共感しない哲学は意味を持たない。そこで、私の哲学を点検するためにこのブログを書くことにした。 2011年1月5日 三石博行 (MITSUISHI Hiroyuki)

2010年7月15日木曜日

政治とは(4) 政治理論

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三石博行 政治理論のない政策は、その政策を説明することが出来ない。 多分に、政策の説明が単純な集団や時代には、政治理論は、「誰々の利益のため」という簡単な文言で済んだかもしれない。 しかし、社会が複雑になり、国際化し、科学技術が進歩し、色々な階層が政治参加している時...

政治とは(3) 政治理念

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三石博行 政治理念なき政治的策略は、私利私欲のために国民や国家の利益を食いつぶす政治行動を生み出す。 選挙で政策を語れない者は立候補すべきではない。 選挙で政治的職業意識とそのスキルを国民に提示できない者を候補者に選ぶべきではない。 国家や国民の利益でなく、自ら...
2010年7月14日水曜日

人間教育者、岩松弘先生

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三石博行 教育者 私には、つねにこの言葉を考えさせ続けた人物がいる。 山川中学校の時の恩師、故岩松弘先生である。 私の生き方に大きな影響を与えた人物である。 先生のことを語らなければと思う。 それは、同時に、自分の教育について語ることになる。 それは、同...

政治とは(2) 大衆操作

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三石博行 大衆と共にという言葉には落とし穴がある。 政治家は、大衆動員の多様な手法を理解しておかなければならない。 極論すると、大衆民主主義社会では、大衆操作かそれとも大衆運動かの二つの大衆動員がある。 大衆操作とは、大衆をとことんごまかすことに徹しなければなら...

政治とは(1) 策略

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三石博行 策略としての政治 策略として理解されている政治の意味を見事に示した例が、今回の選挙であった。 選挙戦に入る前に、管直人氏は見事に自民党の「消費税を上げなければ健全な財政を確保できない」という正論の策略に乗った。 その結果、みごとに選挙前の国民の評価を落と...

NHK ETV特集「日本と朝鮮半島」 イムジンウェラン 文禄・慶長の役のテキスト批評

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三石博行 豊臣秀吉の朝鮮侵略、東アジア国際戦争 司会 NHK 司会者  三宅民夫  レポーター 女優  大桃美代子 ゲスト  九州大学大学院教授    中野等 ソガン(西江)大学校教授 チョン・ドゥフイ 1、戦国時代と東アジア国際戦争の勃発  日本で...

NHK 朝鮮半島と日本 「倭寇(わこう)の実像を探る  東シナ海の光と影」のテキスト批評

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三石博行 資料 NHK ETV特集「日本と朝鮮半島」(6)「倭寇(わこう)の実像を探る。東シナ海の光と影」の映像 2009年に放映された資料    司会    三宅民夫  レポーター ユンソナ ゲスト 村井章介(しょうすけ) 東京大学教授 キム・ムンギョン スン...

受刑者の人権問題を考える

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三石博行 1、累犯者が非常に多い日本社会 インターネットの検索エンジンで「犯罪加害者」と「人権」の二つのキーワードを入力すると、ほとんどのサイトで「犯罪加害者には人権はない」という内容の文章に出会う。もし、彼らに人権がないなら彼らは日本国民ではないと言っていることにな...

NHK EV特集 「元寇蒙古襲来 三別抄と鎌倉幕府」の映像資料のテキスト批評

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三石博行 A-1、資料の出典紹介 NHK ETV特集「日本と朝鮮半島」(6)「元寇蒙古襲来 三別抄(1)と鎌倉幕府」の映像 2009年に放映された資料    司会    三宅民夫  レポーター 笹部佳子(ささべ よしこ) ゲスト   九州大学教授 佐伯弘次(さえ...

大学の大衆化と問われる大学の社会的機能

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三石博行 大学の大衆化によって、多様な目的や要求をもった学生が入学し、学生も学部専門教育を終了したからと言って、必ずしもそれらの知識を直接活用できる企業や組織の就職できる訳ではないのが現実である。 大学の大衆化によって、学部教育は教養専門教育過程として位置づけられてい。...

現在の三つの大学教育課題

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三石博行 現在、日本の大学は、知識の修得、技能のスキルアップと積極的な学習姿勢を身に付ける、という三つの教育課題に取り組んでいる。 一つ目の課題、知識の習得は、これまで大学教育の課題として取り上げられてきたものである。 二つ目の「技能の習得」については、これまで理...

構想日本への期待

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三石博行 構想日本が出来てから、一般向けメールマガジンを送って頂いた。すでにあれから長い時間が経ている。 構想日本は、政党を超えて、政策議論を続けてきた。 政治の原則である政策の実現のための本来の活動を守るために、政党という組織のもつ、もう一つの一面、つまり、組織維...
2010年6月28日月曜日

自称平成維新の志士たち

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三石博行 平成維新の志士たちがいるなら 一般に金が入るとか、名誉をもらえるとかいう理由なら人が動くのだが、 厄介なことはその人たちは社会の常識で動かないだろう。 例えば、正義のためとか、国家、社会、人民のためとか、彼らは理解し難い抽象的な理由で動く。 これらの...
2010年6月22日火曜日

中世社会の人々の意識 感覚中心主義と魔女の存在

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三石博行 魔女狩り裁判を起こす社会意識の理解、迷信の存在 ▽ 人の思い込みという日常的な心の動きを、歴史の中で繰り返されてきた戦争や民族浄化(大虐殺)の起源として考えた。その思い込みが生じる精神構造について考えた。代表的な例として「魔女狩り裁判」を引き合いに出した。 ...

冤罪防止と死刑廃止論

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三石博行 ▽ 本来、司法の民主的運営、つまり市民に開かれた裁判を目指して裁判員制度は導入された。その基本的目標は冤罪を防ぐことであった。冤罪が最も重大な裁判による人権問題である以上、それを防がなければ民主主義国家としての基本的理念、基本的人権擁護の社会思想を維持することは出...

公害と呼ばれる人権と生活権への被害

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三石博行 産業有害廃棄物による生態系破壊の意味するもの 健康被害 ▽ 企業の活動によって生産されるものは商品だけではない。商品にならないものつまり廃棄物も生産される。それらの廃棄物が有害である場合と無害な場合がある。企業が排出する廃棄物を産業廃棄物と呼ぶ。しかし、生活活...

再生産するドグマ(固定観念)との終りない闘い

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三石博行 近代合理主義から生まれた近代・現代科学技術 ▽ デカルトが確立した近代合理主義、その思想によって開花し展開した古典物理学、古典物理学の形成によって近代科学は発展し、その科学の力によって新しい技術が形成され、生産道具から機械制生産様式が生み出され、その生産力の増...

中世的世界観の終焉 デカルトの方法的懐疑とその役割

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三石博行 モンテーニュの懐疑論 ▽ 1562年から1598年まで停戦を何度かはさんで続けられたフランスのカトリックとプロテスタントの宗教戦争・ユグノー戦争(Guerres de religion)で混乱するフランス・ヨーロッパ社会に対して、フランスの16世紀ルネッサン...

「クローズアップ現代『犯罪“加害者”家族たちの告白』放映記録のテキスト批評

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三石博行 1、資料の紹介  ブログ 「sokの日記 初歩的疑問」、2010年5月9日記載 の中に、「クローズアップ現代『犯罪“加害者”家族たちの告白』」の番組を忠実に文字化した放映番組の紹介の資料があった。その資料を基にしながら、「クローズアップ現代(No2872)『...
2010年6月21日月曜日

いじめるという行為の分析、いじめないということの困難さ

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倫理問題(人間観の問題)としての虐めの課題 ▽ 教育学者によると虐めには、子供社会にある「お山の大将を決める行動」に由来するもの、嫉妬によるもの、そして刑事事件的な暴力行為まである。その具体的な手口は、悪口を言う、笑いものにする、悪いうわさを立てるなどの言葉による暴力、無視する態...
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