三石博行
社会的存在としての人間に関する研究にとって、
1、人間の社会的行為を形成している精神構造
2、社会の人間的行為を規制する社会文化的構造
この二つの構造とそれらの関係を解明しなければならない。
2の法律や社会制度は、それを了解する社会構成員の倫理やモラル、つまり1によって成立している。
1の倫理やモラルによる内的な規範のない状態で、2の法律が機能することはない。しかし、だからと言って、法律の規定したものがモラルや倫理の内容にそのままなるわけではない。
2の法律や社会制度は人間社会が継続するために用意された外的世界に準備された道具である。と同時に、その道具を動かす技能が必要となる。それが内的世界に準備される道具としての1のモラルや倫理である。
現代の社会学、構造主義、現象学社会学や構築主義はこのことについて語ってきた。
0 件のコメント:
コメントを投稿