三石博行
研究室に「春風社」の営業担当、大木さんが訪れた。
夕方6時過ぎに研究室の明かりがついていたのが理由らしい。
春風社という出版社は始めて聞いた。
出版物を見ると、売れそうにも無い思想や哲学、学術書が多い。
どんな人物が、売れそうも無い本ばっかしを出版しているのかと興味を持った。
それから1週間も経ったなある日、三浦衛著『出版は風まかせ』春風社 2009年 がO木さんから送ってきた。
この人が、この売れそうに無い本ばっかりを出版している社長らしい。
短くまとまった実に上手な文体。
彼は、本が三度も飯よりも、素敵な女性よりも好きで、好きで、生きてきたのだと、感激。
こんな人間がまだ生きているのだ。
まんざら、日本の出版界も捨てたものでない。
しかし、電子化するこれからの出版界で、この春風社は、春嵐に吹き飛ばされはしないか。
少し、気になるのである。
春風社 サイト http://shumpu.com/
0 件のコメント:
コメントを投稿