2011年5月5日の庭
三石博行
私の住んでいる区画は、建蔽率が40パーセントで、敷地の半分が庭になる。2004年から、この地区に移ってきて、少し余った土地を近所の人々に見習って、庭を造った。
私が庭をつくるとなると、どうしても、実用的な庭になる。
木は花と実のなるもの。植えるとすると食べられるもの、野菜かな。
妻とまったく見解が食い違う。そこで二人の領土を決めた。
私は野菜を植え、彼女は花を植え。
私は実のなる木を植え、彼女は花の咲く木を植える。
しかし、二人が同意したことは
畑らしくない畑、花壇らしくない花壇であった。
フランスやヨーロッパでたくさんの庭を観て来たので、
少しそのまねをしてみた。
雑草に悩まされないように、
庭仕事で転ばないように、
作業通路をレンガで覆った。
友人の会社、エコハウスを専門に造って来たライフプロジェクトにたのんで
難しい要求をして
彼らの工夫と苦労で
気に入った庭となった。
この小さな庭でエコライフの実験をしている。つまり、家庭生活で生じるすべての生ごみや枯葉や庭のごみをリサイクルし有機肥料を作り、それを使って野菜を作る。近所の人から、枯葉や庭からでたごみをもらいそれも有機肥料にする。さらに、近くの市営農場から牛糞を運ぶ、それを堆肥舎(縦4m、幅3m 深さ1.5)に入れて、すべての有機物と一緒に発酵させる。冬でも、湯気が出る。暖かいので、猫が堆肥舎のカバーの上で寝ている。
一年間にどれくらいの有機物が必要か、それらの有機物を入れることで、連作障害を防ぐ野菜作りは可能か、エコライフの多くの課題を考えながら、庭仕事をやる。果たして、我々は、最低どれくらいの庭と有機物があれば、野菜を自給できるのだろうか。これは、実に面白い課題である。
グーグル地図の衛星写真からも、我が家の庭の形が見える。
参考資料
株式会社 ライフプロジェクト
http://www.lococom.jp/tt/20830269394/
三石博行のホームページ
http://hiroyukimitsuishi.web.fc2.com/
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