2007年12月16日日曜日

思想運動としてのプログラム科学論研究

私のプログラム科学論の形成課題
私が吉田民人のプログラム科学論(科学哲学)に出会ったのは、2002年11月の社会経済システム論学会であった。それ以前から、吉田民人の「自己組織性の情報科学」を読み、その見事な情報哲学には魅惑されていた。吉田民人は、1970年代から展開した汎情報論、情報哲学から、1990年代になって、情報(形相)とその記号実態(質料)を支配する秩序(プログラム性)についての一般理論を、プログラム科学論として展開した。私は、2003年から、このプログラム科学論研究に取り組んできた。
この研究を進めるために、私自身の生活や思想運動の課題にしてしなければならないと考えたことは、以下の点であった。

1、自己の意識、生活スタイル、感情、感覚、無意識、つまり精神構造のすべてがプログラムである。すると、プログラム科学論を理解するための実験や検証作業は、極めて日常的な生活運動を点検する中で可能になると理解できる。

2、近代科学の方法論として成立した科学的経験主義、論理実証性を、プログラム科学論の展開と点検の方法論として、導入するためには、その実験装置は、自己の主体を含め、その主体から観える生活世界である。生活世界の改革や生活運動の有効な論理として、理論的装置として機能するプログラム科学論でありえるかどうかが、この理論への最も日常的な関係、つまり認識論的関係である。

3、吉田民人のプログラム科学論の形成過程を個人吉田民人の学問研究過程の中で探求すること。それらの研究論文を読破し、理解し、解釈し、批判し点検する作業を徹底すること。

4、プログラム科学論は、時代的精神の形成過程で生み出されたものである。哲学や社会思想、科学思想の時代的背を理解しながら、プログラム科学論の理論の同時代的社会的意味を問題にする。

5、私の哲学の課題、生活運動から思想運動へと題した生き方、生活改革の思想として哲学を理解する課題と、その哲学から直接的に導かれる生活学基礎論、生活資源論の展開にとって、プログラム科学論は必要である。その私の理論構築の課題から、吉田民人のプログラム科学論を解釈、展開、検証する。

以上5点であった。

そして、思想運動としてプログラム科学論運動を起こそうと思う。

2007年12月16日

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