2013年12月17日火曜日

日中の軍事衝突を避けるために何をなすべきか

目次


三石博行


はじめに 日中関係の改善は東アジアの平和的共存にとって最重要課題である

この間の東アジアでの日中、日韓間の外交的な緊張関係の発生の一つの大きな要因として、中国の経済大国化と韓国の先進国化を挙げることができた。中国や韓国の経済大国化は同じ東アジアの国として日本は歓迎すべきである。

何故なら、中国、韓国、台湾と日本を中心とする東アジアは世界一の経済力を持つことで、我国はその経済発展の恩恵を受けるからだ。そして、経済力世界一の国際地域に成ろうとしている東アジアの一員として高度経済成長を終えた日本には、さらには多くの経済利益をもたらす大きな要因であるからだ。

しかしながら、この外交上の緊張関係の縺(もつ)れを解決できないなら、つまりそこに軍事的な緊張関係が発生することになったなら、日中、日韓の関係は修復不可能な打撃を受けることとなる。

そこで、そうした軍事的緊張関係が発生しないようにこれまでの外交政策を点検し、そのための政策を提案しなければならない。この課題は極めて緊急を要する。何故なら、尖閣諸島の領有権問題が、それに触れる中国の新しい防空識別圏の決定に展開し、さらに険悪な日中間の関係を引き出そうとしているからである。

日本政府は元より、日本の報道機関も、第二世界大戦を引き起こした国民の戦争参加の意識を煽った過去の歴史を封印しながら、今回も先の戦争に国民を駆り立てた同じ過ちを繰り返そうとしている。このように現在の日本には太平洋戦争や日中戦争の戦禍の中に飛び込んだ危険な政治的状況に類似する事態が発生し始めている。その可能性を最小限にする努力を国民一人ひとりの作業として自覚しなければならないかもしれない。


1、問われる日本外交の姿

1A、問われる日本のアジア(東アジア)外交政策

1B、日本政府の対東アジア政策はアメリカに支持されるだろうか

http://mitsuishi.blogspot.jp/2013/12/1.html


2、軍事衝突を回避するための外交政策を展開するために

2A、資源問題を解決する二つの国際政治路線、領有権をめぐる戦争かそれとも資源共同体の形成か

2B、日本を中国化させてはならない

2C、今後の日本の対中及び対外交への提案

http://mitsuishi.blogspot.jp/2013/12/2_15.html


3、日本の危険な対東アジア外交を生み出す日本社会の精神構造
ー仮想敵国中国との軍事力競争の時代かそれとも東アジア平和的共存を目指す時代か問われる日本外交の選択ー 

3A、安倍首相の靖国参拝の意味するもの

3B、米国支持の日本の再軍備化時代

3C、積極的平和主義から積極的軍事主義化への危険性

3D、無責任文化国家・現代日本社会

3E、なぜ我々は中国を仮想敵国にし韓国を無視するのか

3F、政治の原点に返る

http://mitsuishi.blogspot.com/2013/12/blog-post_28.html



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