三石博行
詩が生まれる世界
ことばが羽をもち
ことばが衣を脱ぎ捨て
ことばがジャングルジムを駆け巡り
詩作という遊びが始まる
詩が生まれる時
疑問符の論理はどこかに行き
探求の脅迫概念は眠りにつき
調査の責務は無色の空気に吸い込まれ
詩作という遊びがはじまる
詩が生まれる私
今日は、暖かい孤島の砂浜で
今日は、美しい大河の岸辺で
今日は、清々しい高原の丘で
詩作という遊びがはじまる
詩が生まれる日々
私は、仕事はしません
私は、楽しい空想にふけります
私は、ことばとじゃれ合っているのです
詩作という遊びがはじまる
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何故、私は詩を書くのか。それは、簡単で、ただ詩を書きたくなるから書くだけなのです。ことばは色々あり、社会的責任(社会性)、論理的整合性(科学的説明)、共同主観的合意性(常識)等々。しかし、詩を書くときは、ことばたちは、妄想や、ことば自身の遊びのなかを、勝手気ままに走り回っている。だから、その姿をそのままに、表現させてあげてもいいと思うのです。それは、ある意味で無責任なことばの遊びの世界かもしれない。それでいいではないか。ことばも遊びがいるのだと、思うのです。
facebook 記載(2021年7月16日)
三石博行詩集 『心象色彩の館』
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