2010年5月17日月曜日

今を維持する力を与えよ

三石博行



自分の人生は自分のもの。
だから、自分が納得して生きるしかない。
それが、自分らしいという自分の姿をつくる。

自分の姿は、将来のイメージにはない。
自分の姿は、自分の足跡によって作られたものだ。

自分らしいということは、自分の足跡への自分なりの納得にすぎない。

これから未来に、創ろうとしているものでなく、
今までつくられたものとして、自分が存在する。




全ての人に、それぞれの自分があるのは、それぞれの足跡があるからだろう。

予め(あらかじめ)用意された自分はない。

自分が昨日何をして、
その前の日に何をして、
そして一ヶ月前に何をしたのかということが自分なのだ。

だから、もっと自分に正直に生きるしかない。
だから、もっと自分の現実を受け止めるしかない。

そこに、納得という自分がつくられた自分に対する理解が生まれる。




そして、もし明日があれば、それは今日の自分の姿の現れ。
そして、もし未来があれば、それは今まで過去の生き方の方向。

だから、未来という自分を生み出すものは今という時間しかない。
自分を変える可能性を持つものは、今という時間でしかない。

過去はもう返らない時間のことだ。
過ぎ去った時間は、今の自分を作ってはいるが
明日の自分へとその過去をつなぎとめることは保障できない。
明日の自分へ過去の自分をつなぎとめるものは、唯一今の自分だけなのだ。




だから、今しかない。
今しか、自分は存在しない。

問われていることは、
今をどう生きるか、どう今に生きているか、
ということだけである。

明日は、今の自分によってしか創れないのだから。
未来に逃げることはできない。
過去に逃げることもできない。

だから、自分の現実を受け止め
だから、自分らしく生きることだ。

もう、未来に逃げることも過去に逃げることもできない。

だから、今の自分の志向性は昨日の自分から継続されたのか。
だから、今の自分の志向性は明日の自分へと継続されようとしているのか。
それのみが問われるのだ。

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