三石博行
大衆と共にという言葉には落とし穴がある。
政治家は、大衆動員の多様な手法を理解しておかなければならない。
極論すると、大衆民主主義社会では、大衆操作かそれとも大衆運動かの二つの大衆動員がある。
大衆操作とは、大衆をとことんごまかすことに徹しなければならない。
大衆操作の最も便利な道具はマスコミである。
マスコミが騒げば、社会は動く。つまり、人々はその意見に同調し始める。
政治家はそのことの恐ろしさも便利さも知っている。
今日、ほとんどの大衆操作は、このマスコミの力で行われている。
情報化社会では、マスコミという巨大な権力が、官僚機構の次に、現れてきた。
これが、現代の大衆民主主義社会の一つの姿である。
しかし、いつまで、大衆をごまかし続けることが出来るだろうか。
いつまでも、ごまかせると信じる人々は、いつか大火傷をするだろう。
0 件のコメント:
コメントを投稿