2010年7月14日水曜日

政治とは(2) 大衆操作

三石博行


大衆と共にという言葉には落とし穴がある。

政治家は、大衆動員の多様な手法を理解しておかなければならない。

極論すると、大衆民主主義社会では、大衆操作かそれとも大衆運動かの二つの大衆動員がある。

大衆操作とは、大衆をとことんごまかすことに徹しなければならない。

大衆操作の最も便利な道具はマスコミである。
マスコミが騒げば、社会は動く。つまり、人々はその意見に同調し始める。

政治家はそのことの恐ろしさも便利さも知っている。

今日、ほとんどの大衆操作は、このマスコミの力で行われている。
情報化社会では、マスコミという巨大な権力が、官僚機構の次に、現れてきた。

これが、現代の大衆民主主義社会の一つの姿である。

しかし、いつまで、大衆をごまかし続けることが出来るだろうか。

いつまでも、ごまかせると信じる人々は、いつか大火傷をするだろう。


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