パンデミック(新型コロナウイルス肺炎爆発的感染)に見られる現代社会文化の構造的問題を語らなければならない。
ここでの大きなテーマは、医療体制に関する二つ、経済政策に対する一つの三つがある。
1、何故、日本はPCR検査(感染状況の科学的調査)が普及しないのか。
2、日本を含め医療崩壊(感染症への合理的医療戦略の失敗)が生じている国々の政策上の問題とは何か。
3、行動規制を行うことが、感染病対策、医療崩壊を防ぐために取られる唯一の手段であると提案される。経済活動の保護と感染症対策が二律背反(二つの異なる原則)として語られるのは何故か。
この議論を進めるための前提条件を理解する必要がある。
何故なら、まずこの感染症の基本的な課題を前提にして、対策を取らなければならないからである。つまり、この感染症対策を考える上で大切な視点で最も大切なことは、COVIC-19(新型コロナウイ)への感染を防ぐためのワクチンがないと言うことである。
さらに、感染症に対する治療薬がまた確定していないことも大きい。感染し重症化すれば死亡してしまうのである。そのために、重篤な状態になった感染者の治療は大変な状況となる。
これらのことはすでに2月中旬に明らかになっていたのであるが、その対策がここまで遅れ、そしてその結果、感染爆発を引き起こしているのが現状である。
それにも関わらず、日本の感染症対策は、迅速で広範なCPR検査(感染状況の科学的調査)体制を構築しない世界の例外中の例外であると言える。
こらまで、議論の優先順位、感染防止対策上の合理的戦略、経済政策上の優先順位、社会資源活用上の合理的戦略を決定するための姿勢(考え方)等々の基本的な議論が不足していると思われた。
今後、出来る限り、この課題に関する考察を行うことにする。
2020年4月6日フェイスブックに記載
2020年4月6日フェイスブックに記載