2016年11月23日水曜日

小泉元首相「生きているうちに原発ゼロを」講演会に参加して


11月8日、小泉純一郎元首相が京都市の「ひと・まち交流館京都」で講演を行った。講演会の主催団体は「市民環境研究所」(代表 石田紀郎元京都大学教授)である。
小泉氏の話す課題はすでに知っていることなのだが、彼の人間的魅力が、原発反対をめぐる話の中で滲み出ていた。約1時間と15分の講演の最中で自然に沸き起こる聴衆の拍手は、その彼の人間力から発せられることばに引きずられ私たちが何時も間にか起こしていた行動であった。
私を含め多くの人々が、原発反対の話を聴きにきたと言うよりも、小泉さんが話す原発反対の話を聴きにきたのだ。このことは、今後、原発のみでなく、別の社会に訴えなければならない課題を取り上げるときに、大切な要因として理解しておくべきことだと思った。
実に、面白い講演会であった。
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京都新聞
「 「原発ゼロ」の即時実施を主張している小泉純一郎元首相が8日、京都市下京区のひと・まち交流館京都で講演した。「生きているうちに原発ゼロを実現したい。原発に頼らず、自然を大事にしながら生活を発展させる方がはるかにいい」と原発政策の転換を訴えた。
 小泉氏は、東日本大震災での救援活動「トモダチ作戦」に参加した米兵らが放射性物質の影響で病気に苦しんでいるとして支援基金を設立した。講演で「救援活動をしてくれた兵士が放射能汚染に苦しみ除隊せざるをえない。病が重い兵士がいるのに、米国防総省は被ばくによる健康被害と断定できないと言う。東京電力と同じだ」と断じ、既に基金が1億円を超えたと報告した。
 福島第1原発事故を受けた賠償や廃炉作業で政府に巨額の支援を要請する東京電力について「コストが安いと言うのはうそだった。金まみれの産業が原発だ」と批判した。「事故後、原発はゼロか1、2基しか動いていないが、(大規模な計画)停電は起きていない」とし、自然エネルギーへの転換を呼び掛けた。
 講演は、原発のない社会づくりを訴えるNPO法人「市民環境研究所」(左京区)が主催し、市民ら約350人が参加した。」
京都新聞より

2016年11月10日 Blog記載 

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