2011年1月24日月曜日

米中関係の進展は東アジアの平和に役立つ

三石博行


1月19日、中国の中国の胡錦濤主席が訪米し、米中会談が行われた。アメリカは中国の胡錦濤主席を盛大に歓迎し、また胡錦濤主席もアメリカとの友好関係を緊密にするための外交を展開した。

こうした米中関係の緊密化の動きは、大きな視点に立てば、東アジアの平和、そして東アジア共同体への動きにプラスである。日本が中国との軍事的緊張関係を抱えようとした昨年の事態を思い起こせば、中国がアメリカと友好関係を強化することが、間接的にしろ、その解決の糸口を得たと理解すべきである。

勿論、日本独自の外交力がそこから試されていると謂える。つまり、東アジアの平和的共存関係をアメリカと共に模索しながらも、アメリカ独自の利害を優先させないように、自らの立場を明確に打ち出すことである。

現在は、二国間関係、つまり米中、米韓、韓中相互の関係の強化から生み出される経済関係の相互強化が進むことになる。しかし、今後は、これらの関係が、米を含めた東アジア共同体の形成に向けた一歩に展開する力となることは疑えない。その意味で、長期的視点に立ち、米中関係の進展を理解しなければならない。

また、東アジア共同体を構想する考え方に混入する過去の亡霊に注意しなければならない。それは、アジア国粋主義である。つまり、東アジア共栄圏に関する国際政治思想は、決して、過去の東洋主義や汎アジア主義であってはならない。

そのためにも、アメリカとの友好な関係を前提にする現実的な視点が必要だと思う。


参考資料

1、「東アジア共同体構想の展開を進める日韓関係の強化」
http://mitsuishi.blogspot.com/2011/01/blog-post_12.html

2、「中国との経済的協力関係の展開と中国への軍事的脅威への対応の二重路線外交を進めよ」
http://mitsuishi.blogspot.com/2011/01/blog-post.html

3、「経済的発展か軍事的衝突か 問われる東アジアの政治的方向性」
http://mitsuishi.blogspot.com/2010/12/blog-post_13.html


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2、日中関係

2-1、「日中友好に未来あり」)
http://mitsuishi.blogspot.com/2010/11/blog-post.html

2-2、中国の人権問題で思うこと  
http://mitsuishi.blogspot.com/2010/11/blog-post_03.html

2-3、経済的発展か軍事的衝突か 問われる東アジアの政治的方向性  
http://mitsuishi.blogspot.com/2010/12/blog-post_13.html

2-4、中国の近代化・民主化過程を理解しよう
http://mitsuishi.blogspot.com/2010/12/blog-post_1850.html

2-5、中国との経済的協力関係の展開と中国への軍事的脅威への対応の二重路線外交を進めよ 
http://mitsuishi.blogspot.com/2011/01/blog-post.html

2-6、米中関係の進展は東アジアの平和に役立つ   
http://mitsuishi.blogspot.com/2011/01/blog-post_5428.html

2-7、中国共産党による中国の民主化過程の可能性 
http://mitsuishi.blogspot.com/2011/02/blog-post_3865.html

ブログ文書集「国際社会の中の日本 -国際化する日本の社会文化-」から

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