例え、どんなに幸福な家に生まれようと、
また、素晴らしい才能に恵まれようと、
生きている限り、
決して、良いことばかりではない。
苦しいことや、悲しいことが起こる。
それが生きるということだ。
ましては、恵めれない生活環境や社会に生まれ、
その中で生きるなら、
人は、もっと強くならなければならない。
自らの人生を受け止め、その現実を噛みしめ、
それを肥やしにしながら、
生きていくしかない。
それがいつか、その人を鍛え、
強く、豊かで優しい心を育て上げる。
それが生きるということだ。
どんな人も、どんな生き方も、
必ず、試練の嵐に叩かれ、
またうららな春の日差しに抱かれる。
それらが、
どんな人も、
どんな生き方にも、
強く、豊かで優しい心を贈るだろう。
それが、生きるということだ。
生きることを見つめることで、
人は、他者を想うことを知る。
生きることにこだわることで、
人は、命の重たさを知る。
詩集『心象色彩の館』 目次
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