三石博行
今、市民運動や反原発運動に関心が高まる中で、我々が誤った70年代の新左翼運動を正当化するものは何一つないことを理解すべきである。
原発推進派の犯した誤りによって、1970年代に暴力革命や爆弾テロをこころのどこかで支持した新左翼運動が正当性される根拠は何一つない。
むしろ、命や生活の大切さを知らない思想という意味では、新左翼運動は原発推進派(原発ムラの人々)と同質であると理解すべきである。
そして、福島原発事故で被曝し故郷から追い出される人々と爆弾テロで家族を失い生活を破壊された人々が同じ政治の犠牲者として理解できるこころを持たなければならない。
過去に自分達が信じた思想は、今の原発ムラの人々の考えと同じであることを自覚しなければならない。
過去の新左翼運動への厳しい自己批判や反省を抜きして、現在の市民運動のこころを本当に理解できるのか。
しかも、よく口から出ることばを思い出すがよい。
「今の若い人々は闘わない」
その発言の根拠を正せ。そして、その発言に秘められた傲慢で自己批判なき己を恥じよ。
謙虚に時代に学び、謙虚に現在を見つめよ。
過去への厳しい自照(自省)の気持ちなしに、本当にお前は今の状況が正しく見えるのか。
問いかける力を持て。
受け止める力を持て。
こころから湧き出すものを確りと抱きしめよ。
時間がないのだ。
2012年4月16日誤字修正
(120416b)
---------------------------------------------------------------------------
Tweet
0 件のコメント:
コメントを投稿